
午前中に近所の高校へ散歩に出掛けた。
市内唯一の男子校。敷地がとても広く歴史もあるので建築物も見応えがある。
自然も多く残されていて、ちょっとした散歩コースになっている。
普段は生徒がいるから、昼間は入る事は躊躇する。
久しぶりに入った男子校の敷地内は、誰も居なくて、とても心地よかった。
好きな場所だと思った。
敷地内に線路がはしってる。向かいにはラグビー場。
線路に沿って桜並木がある。八重桜が咲いていた。
数羽の鳥が飛び交い、綺麗な鳴き声が聞こえる。
癒し。
毎日毎日、鳥の絵を写してるけど、名前一つも覚えてないし真面目に知識も入れてないや。と思った。
ぐるーっと遠回りをして、通い慣れた駅を横目に桃のジュースを買って家へ帰った。
佐藤春夫の「オカアサン」を読む。
予想外の面白さでツボに入った。独特の面白さがある。
「オカアサン」を読んで、
昔、おばあちゃん家で九官鳥を玄関先で飼っていた事を思い出した。
たしか名前は「キュウちゃん」だったような・・。
よく喋る九官鳥で「タミコハヤクオキロー」と言っていた。
タミコは私の叔母。
叔母が、その家から居なくなっても「タミコハヤクオキロー」と言っていた。
店長から休業延期との連絡あり。
期間は未定とのこと。
とりあえず今月一杯だと思って下さい。と。
その曖昧さに、店長と一緒に笑った。
電話を切って「がない!」と独り言を言った。
「がない」は、甥っ子が小さい頃「ながい」を「がない」と言っていて、それがとてつもなく可愛かった。すっかりお兄さんになった甥っ子は「ながい」は「ながい」と言えるようになった。無性に「がない」が聞きたくなった時、ちょっと「がない」って言ってみて。とお願いしたけど「やだ」と即答された。
それから「がない」が聞けなくなったので、私が「がない」を使うようにしてる。

今度はカメラを持って、散歩に行こうかと思った。