
『ある夜に』 山尾三省
私の形而上学は
静かさと深さ にある
私の喜びは
静かさと深さ にある
私の光は
静かさと深さ にある
静かに深く ただそこにあれ
『びろう葉帽子の下で』を読んでる。
どの詩もゆっくりと丁寧に描かれている感じがして、どんどん引き込まれて行く。
まだ途中だけど、『ある夜に』に目が止まり咀嚼したくて何度も読み返した。
そして、とても理想的と思い、私もそうありたいと思った。
「静かと深さ」の意味について考えながら更に読み進めていくと、
『土間』という詩の中に
深いという事は 土があることであった
静かさというのは 水が流れていることであった
なるほどと思いつつも、理解できたような出来てないような曖昧さもあるけど、とても好きな詩だと思った。
難しい事は分からないけど感覚的にとても好きな詩だと思った。
今までに見た事のない、おおきな木をこの目で見て、この手で触れたいと思った。