
陶芸時代、一緒に働いてた子の付き添いで、原料屋さんへ。
店内に入るのは、数年ぶり。
ズラーッと並ぶ原料を見れば、今でも、その光景にワクワクはする。
あれこれ悩んで迷っていた日を懐かしく思う。
当時は、これだと、こうなって・・。だから・・。頭をフル回転させて想像して見てたけど、今は、「懐かしい」の一言のみ。それでも、じっくり見たけど、土や釉薬の情報がすっぽりとなくなっている。自分がどれを使っていたのかさえ曖昧。
今、自分に必要ない事は、自然と忘れて行くものなんだと実感した。
あんなに夢中になっていたのに、「忘れる」ということは以外と簡単。
辞めちゃうなんて勿体無い。と未だに言われるけど、未練はない。
でも、とても楽しかった。
ここ数日、数年前の自分と向き合う事があったけど、全てにおいて後悔はない。
そういえば、3年前にやった展示。「忘れてしまう事」にフォーカスして展示をしたけど
あの時期は、なんであんなに忘れる事を怖がっていたのだろう?ただ、毎日、楽しくて忘れたくないと思ったんだろう濃い日々だったからなのか・・。
今は、写真を通して、記憶を呼び覚ます様な事をしてるけど、だからなのか、あんまりこの日々を忘れたくないという感情はない。充実してないわけでもないんだけど。
何に対しても、潔くなり執着心がなくなったのかもしれない。もしかしたら。