よるさんぽ




満月を少し過ぎた月明かりに照らされて

夜の住宅街を散歩する


速足でどんどん歩く人

おしゃべりを楽しみながら歩く人

自分のペースで歩く人

ぬいぐるみのような犬のペースで歩く人

マイペースで歩くぬいぐるみのような犬


それぞれの人格を表しているよう



線路の脇沿いを歩く

電車は走ってこない


線路越しに見えた月はぼんやりしてる

同じ様に私もぼんやりしてくる


線路から少し離れた途端、電車が走ってくる音が聞こえた

はっとして、建物の間から覗き込む

隙間から見えたのは煌々に光る無人の電車だった


誰も乗ってなかったね、と会話して

また歩き出す


そしてアンパンの話をする



薄着だった私は、途中でお腹が痛くなり

じゃ、またねと笑顔で別れた








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